寝食を忘れて夢中になったことは、未来の自分への置き手紙だった

寝食を忘れて夢中になったことは、未来の自分への置き手紙だった
「自分が本当にやりたいことがわからない」
そんなふうに思うことがある。
もっと自分らしく生きたい。
何か新しいことを始めたい。
これからの人生をどうしたいのかわからない。
そんなとき、私たちはつい「新しい自分」を探そうとする。
自己啓発本を読んだり、資格を探したり、新しい趣味を始めたり。
でも、ふと考えてみた。
新しい自分を探す前に、昔の自分を見に行ってみてもいいんじゃないか。
小さい頃、何に夢中だった?
子どもの頃のことを思い出してみる。 誰かに頼まれたわけでもないのに、夢中になっていたこと。 時間を忘れて、気づいたら夕方になっていたこと。 「もう寝なさい」と言われても、まだやりたかったこと。 「そんなことして何になるの?」と言われても、別に何になるかなんて考えていなかったこと。 そういうものの中には、その人がもともと持っていた「好き」が隠れているのかもしれない。 私の場合は、本だった。 そして漫画。 それから、手芸。 本を読むことも、漫画を読むことも、何か役に立つからやっていたわけじゃない。 手芸だって、完成したものを誰かに見せるためというより、作っている時間そのものが楽しかった。 ただ、好きだった。 ただ、夢中だった。
大人になると「好き」に理由を求めるようになる
大人になると、好きなことにも理由をつけたくなる。
仕事に役立つ?
将来につながる?
お金になる?
時間を使う価値がある?
そんなことを考えているうちに、
「好きだけど、今さら……」
と、昔好きだったものを少しずつ遠ざけてしまう。
そしていつの間にか、
「私って何が好きだったんだろう」
なんて思ったりする。
でも、本当に消えてしまったわけではないのかもしれない。
ただ、忙しさや「こうあるべき」の下に埋もれているだけなのかもしれない。
「自分探し」ではなく「自分拾い」
人生の途中で「本当の自分がわからない」と思ったとき、 新しい何かを探し続けるより、 昔の自分が置いていったものを拾ってみる。 そんな方法があってもいいと思う。
「小さい頃、何が好きだった?」 「何をしているとき、時間を忘れていた?」 「誰に言われなくても続けていたことは?」 「今でも、なぜか気になるものは?」答えを書き出してみる。すると、バラバラだったものが、意外なところでつながっているかもしれない。
私の場合、本や漫画が好きだったこと。 手芸が好きだったこと。 文房具が好きなこと。 文章を書くこと。 旅先で知らないものを見つけること。 今になって振り返ると、全部まったく別のものではなかったのかもしれない。 「集める」 「読む」 「つくる」 「書く」 「見つける」 そんな、自分の中にずっとあったものが、形を変えながら残っている。
昔の自分は、未来の自分に何を残してくれたんだろう
子どもの頃の「好き」は、そのときだけのものだと思っていた。 でも、もしかしたら違うのかもしれない。 あの頃、理由もなく夢中になったこと。 寝食を忘れるほど好きだったこと。 誰にも評価されなくても続けていたこと。 それはもしかしたら、 未来の自分への置き手紙だったのかもしれない。 「あなたは、こういうものが好きだよ」 「こういう時間を大切にすると、あなたは幸せだよ」 「大人になって忘れても、ここに置いておくからね」 そんなふうに、昔の自分が今の自分に残してくれた小さな手がかり。
人生は「新しい自分」を作るだけじゃない
人生後半になると、「これから何をするか」を考える機会が増える。
でも、未来を考えるときに、必ずしもゼロから新しい自分を作らなくてもいい。
これまでの人生で集めてきたもの
好きだったもの
嫌だったもの
諦めたもの
夢中になったもの
遠回りしたこと
寄り道したこと
それらを一度テーブルの上に並べて、
「これからの私には、何を残そう?」
と考えてみる。
それもまた、自分の人生を編集するということなのだと思う。
新しい自分を探すのではなく、忘れていた自分を思い出す。 そして、昔の自分から受け取ったものを、今の自分なりにもう一度編集してみる。 もしかしたら、その先にあるのが、 「本当はこう生きたかった」の答えなのかもしれない。
今日、少しだけ思い出してみる
もし今、「自分が何をしたいのかわからない」と感じているなら。 新しい答えを探しに行く前に、 小さい頃の自分に会いに行ってみる。
寝食を忘れて夢中になったことは何だった?
誰に言われなくても続けていたことは?
今でも、見つけると少し心が動くものは?
その中に、昔の自分から届いた置き手紙があるかもしれない。 そしてその手紙を、今の自分がどう読み直すか。 人生後半は、そんな「編集」の時間なのかもしれない。
ねぇねぇ、これ読んでみて〜
今日も何か面白いものを見つけたので、
本棚に置いておきます。
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